文化講座の講師は、当協会フランス人会員のアレクサンドル・ルロワ・コルト氏とジャン・クリストフ・テリヨン氏のおふたり。『フランスのアイデンティティ ブルゴーニュとその財産』をテーマにブルゴーニュ地方の地理、自然、歴史、文化などを広くご紹介くださいました。
おふたりはこの地方にゆかりがあり、常々「ブルゴーニュはワインだけじゃない!」との思いをお持ちだったそうです。私もご他聞に漏れず「ブルゴーニュ=ワイン」というイメージしかなかったのですが、今回の講演を聴いて、この地方には様々な魅力があることを知りました。美しい自然と豊かな水に恵まれ、中世にはフランス王家をしのぐほどの力を持つ公国であったこと。古い町並みや教会が残り、見どころも多いのですね。パリを流れるセーヌ川の源泉がブルゴーニュにあるというのも驚きでした。
たくさんの写真と音楽を交えての約1時間はすべて日本語で行われ、見ごたえ聴きごたえのある講演でした。
このあと会場は新年会へと進みます。
昨年にひき続き、ブロソー総領事が京都から駆けつけてくださいました。
今年設立5周年を迎える当協会へのお祝いのお言葉をいただき、乾杯。料理とワインを楽しみながら、おしゃべりに花が咲きます。
恒例のお楽しみタイムには、フランスにちなんだクイズ大会を。今回はいつもと少し趣向を変えて、チーム対抗戦にしてみました。みんなで相談しながら出した答えが正解だった時の歓声といったら!大いに盛り上がりました。
そして、お楽しみがもう一つ。
イベント告知にもありましたが、フランスでは2月2日に家族や友人たちとクレープを食べる習慣「シャンドルールLa Chandeleur」があります。春の到来を願い、その形と色が太陽を思わせるクレープを食べるのだそうです。片手にコインを握りながら、もう片方の手でフライパンのクレープを高々と放り投げ、うまく裏返すことができればその年に幸運が訪れるのだとか。
そこで今回はフライパンとクレープをご用意し、実際に「クレープ返し」に挑戦してもらいました!先ほど講師を務めてくださったルロワさんと、「やってみたい!」と手を上げてくれた男の子、ふたりとも見事にクレープをひっくり返し、会場は拍手喝采に包まれました。これは幸先がいい!(もちろん、このあとデザートにおいしいクレープをいただきました。)
最後はブロソー総領事の音頭で、三本締めにてお開きとなりました。
この日、外では雪が舞っていましたが、楽しく温かいひと時を過ごすことができました。ご参加くださったみなさん、ありがとうございました。
文:シルヴィ