2011年06月01日

ドーヴィル

先日フランスでサミットが開催されたましたが、その会場となったのがドーヴィル。

ドーヴィル(Deauville)はフランス北西部にあり、パリから車や電車で約2時間の距離。
人口4500人程の小さな町ですがノルマンディー海岸の超有名リゾートで、高級ホテルや別荘、カジノ、競馬場などがあり、アメリカ映画際やアジア映画祭が開催される事でも知られています。
夏になるとパリの社交界がドーヴィルに移動するとも言われていて、街にはエルメスやルイ・ヴィトンといった高級ブティックも並び、街はとてもスノッブな雰囲気に溢れています。日本で言えば海のある軽井沢といったところでしょうか・・・。

サミットでは菅首相はホテル・ノルマンディーに宿泊されたようですが、ここはドーヴィルを象徴する超高級ホテルで、ノルマンディー様式といわれる木組みが大変美しい建物です。
hotel normandie.jpg

私も一度だけこのホテルで食事をしたことがありますが、お料理も美味しくてクラシカルなインテリアが素敵でした。
でも一般に思われている高級ホテル=豪華というイメージではなくて、高級だけど質素な雰囲気も感じられるところが、この地方らしい節度が利いた美点でしょうか。

ドーヴィルといえば忘れられないのがクロード・ルルーシュ監督の映画「男と女」(1966)。
カンヌ映画祭でグランプリを獲得し彼の出世作となりました。「ダバダバダ、ダバダバダ・・・」というフランシス・レイの音楽も有名ですね〜^^
映画の中では美しいドーヴィルの風景がたくさん出てきてこのホテルも舞台になりました。

ドーヴィルは夏も華やかでいいのですが、冬のシックで落ち着いたところも魅力的。(映画の中でもそうでしたが)
哀愁を感じさせる海はどこか日本海に通じるところがあると感じるのは私だけでしょうか・・・。

機会がありましたらぜひ行ってみてください。


「男と女」の最も有名なシーン。ステキですね〜w





posted by olivier at 01:48| Comment(0) | フランス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月16日

7月14日

一昨日はキャトルズ・ジュイエ(7月14日)、そうパリ祭の日でした。
フランス関係者にとっては一年でもっとも重要な日の一つでしょうか!?

ちなみにパリ祭と言っているのは日本人だけです。
フランスでは1789年に民衆がバスティーユ牢獄を襲撃した日としてフランス革命の発端となった記念日で、単にキャトルズ・ジュイエと言ってます。

当日はパリのシャンゼリゼ大通りで大パレードが行なわれます。
パレードと言ってもカーニバルのような感じではなく、兵隊や装甲車、戦車、また上空を戦闘機が爆音をたてて飛ぶ、いわゆる軍事パレードで、各国の要人を前にフランスの国力を見せつける意味もあるかと思います。

このパレードの先頭を行進するのがエコール・ポリテクニーク(理工科大学校)の学生でビシッと制服に身を包んで歩く姿は颯爽としています。ちなみにこの学校は理系ではフランス最難関の超エリート校です。(日産のカルロス・ゴーン社長もここの出身)

またフランス名物の外人部隊のパレードもあります。
見るからに「猛者」という言葉がふさわしい堂々とした体格と顔つきの持ち主で、最前線で命がけで戦ってきた雰囲気ですごい迫力がありました。私だったら3日と持たないでしょう。

ちょうど留学していた時が革命200年記念ということで世界中の来賓が集まり盛大な式典が繰り広げられ、沿道も見物客でごった返していました。
また街のあちこちでビールを片手にお祭り騒ぎをやってましたね。
夕方にバスティーユ広場に行ったら大勢の人が集まる中、誰かが悪戯で催涙ガスをまき散らして大騒ぎに。
怒号や罵声が飛び交う中、みんな必死に目や口を押さえていました。

例年パリ祭の日にエリゼ宮(大統領府)で要人を招いて園遊会をするそうですが、今年は景気低迷のために中止に。
ルモンド紙によると昨年は八千二百万円も経費に使われ、野党から無駄使いだと批判を浴びていたそうです。
ま、このご時勢だと仕方ないですかね。。。



posted by olivier at 01:42| Comment(0) | フランス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする