3月頃に逆戻りしたかと思ったくらいで、久しぶりにストーブを点けました。
こんな日は無性に温かいものが食べたくなり寄せ鍋を作りました。
新鮮な魚と野菜をポン酢に付けて食べる鍋は最高ですね〜。
フランスに住んでいた頃、ある冬の寒い日に日本人の友人の家に集まった時に鶏鍋を作ってくれました。
鶏もも肉と野菜で作ったシンプルなお鍋で、パリの中華食材店で買った酢と醤油を合わせて作ったポン酢で頂きましたが、あまりの美味さに感激した記憶があります。
鶏肉は安いし簡単に出来るので、味をしめた私はよく作って食べました。
ところで日本人は鍋や味噌汁といった汁物が大好きですよね。
でもフランス人は鍋類やスープってあまり食べないんです。
もちろんポトフーやブイヤベースといった鍋っぽいものはありますが、そう頻繁には食べません。
フランス人家庭に下宿していた時もスープ類はほとんど食べた記憶がありませんね。
これは意外でした。というのも日本の洋食ってポタージュやスープは定番じゃないですか。
なんで汁物を食べないのかずっと疑問を感じていましたが、ある人からワインが味噌汁の代わりだと言われ「なるほど〜」と思いました。
フランスの年間ワイン消費量は一人当たり51リットル(08年)と世界最高で、料理とワインは欠かせないものです。
たしかにワインを飲んでいるとあまりスープ類は飲みたくないですよね・・・。
でも最近ではフランス人も若者を中心にビールよく飲むようになって、ワイン消費量が年々減っているそうです。
ところで日本では味噌汁やスープは「飲む(boire)」と言いますが、フランスは「食べる(manger)」なんです。
皆さんご存知のように西洋人はスープを飲むとき音を立てませんが、食べ方に違いがあるので音が出ないのです。
西洋人はスープの入ったスプーンを口の中まで持っていき文字通り食べるようにして“食べます”。
日本人はスプーンを唇のところまで持っていくとズーズーと吸い取るように“飲みます”。
ですのでスプーンを口の中に入れるようにして食べると音は出ませんし「食べてる」という実感もあります。
フランスにいた時はこのように食べていましたが、今やすっかり日本人なので(笑)ポタージュを飲むときにいつの間にかズーズーと音が出てしまい複雑な気持ちになります^^;
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